ママを楽しむ

子どもの教育に悩むママへ『考え方の転換で変わる育児』

2017.08.13(sun)

「うちの子は、なんであの子のようにできないのだろう」

我が子について悩んだり、怒ったり、落胆したりする気持ち、ほとんどのママは経験あるのではないでしょうか。赤ちゃんの頃はあまりなかったのに、成長するにつれて色々なことができるようになってくると、習い事やお勉強でママはこのような感情を持つことも多くなるように思います。

でもそんな気持ちで過ごしてばかりでは、育児が辛い日々になってしまいます。子どもの成長は、もっと素直に喜ばなくてはもったいないですよね。

なぜ、イライラしたりがっかりするのか

我が子が、勉強や習い事でうまくいかないとき、ママの負の感情が沸き上がってしまう大きな理由は、「周りと比較して」我が子ができていないと感じることだと思います。でも、よく考えてみてください。成長スピードに個人差はあっても、まったく成長しないという子どもはいません。うまくできていないと感じる我が子も、その子の以前の様子と比較すれば、少しだけでも進歩はしているはずです。

0歳、1歳の頃は寝返りができた、ハイハイができた、立ち上がった・・・と周りとの比較よりも、子ども本人の以前の姿との比較で成長を喜んでいましたよね。今もそれと同じはずなのに、どうしても焦ってしまう・・・。「子ども自身の過去と比較して、できていることを認める心」を持てれば解決なのですが、どうやって気持ちを切り替えるのが良いでしょうか。

私が実践している方法は、子どもの小さい頃の写真を見ることです。無邪気に笑ったり泣いたりしている愛おしい写真を見ると、自然と優しい気持ちになって、さっきまでダメな子だと感じていたわが子が純粋に愛おしくなり、あの頃と比べてもうこんなことができるようになったのだな、と成長が嬉しくなるものです。

そうなれば、例えばテストの点数が平均より悪くて「なぜできないの?」とイライラしていた気持ちが少し落ち着きます。落ち着いた気持ちでじっくり子どもと話しあえば、頭ごなしの押し付けではなく、子ども自身の気づきで、どうすべきかが導きだされるケースが多くなったように思います。

親から言われてやる勉強よりも、自分の内から湧き出たやる気で取り組むものの方が、はるかに身に付きますよね。親自身が辛くなる感情を持って接するよりも、気持ちを切り替えて接した方が良い結果に結びつくものだなと感じます。

競争に負けたときこそが成長のチャンス

周りとの比較以外にも、ママが「どうしてうまくいかないのか」と感情的になるシーンとしてよくあるのは、子どもが競争のある世界に参加しているとき。競争には「勝たせたい」と思うのが親心。負けてしまうと親の方ががっかりしている、なんて姿もよく見かけますよね。

ですが、子どもの成長という観点からみると、勝った場合よりも、勝つために全力を尽くしながらも負けてしまった場合に、どう自分を立て直せるか、ということの方が学びが多いと思います。そう考えると、負けたときに悔しいと感じるのは本人だけで充分。親は、改めて「この経験を糧にもっとより豊かな人間になってほしい」という思いをもって、支え見守ることが大切です。負けたことを残念がるのではなく、我が子は成長のチャンスを得たのだとポジティブに捉えてみると、ママの気持ちも楽になり、その後の成長がさらに楽しみになりますよ。

対等な関係を楽しもう

真面目なママほど「教育しなくては」という思いが強く、それに押しつぶされそうになっていると見えるときがあります。ママは先生である必要はありません。子どもを上から見るのではなく、同じ目線で、一人の人間対人間として会話をすると、ママ自身もまるで友達と話しをするように楽しんで接することができると思いますよ。

私は基本的には子どもとは対等な関係という考えのもと、時には自分の弱い姿を見せたり、子どもを頼ることもありますが、そうすることで子どものしっかりした一面を見れることがあります。また、お互いに思いやりをもって優しく接することができると感じます。

どうしても、叱らなければならないケースが続くと、指導的立場に偏ってしまいます。冷静になれなくなってきたときは、意識的に不真面目になって「もうやーめた!」といったん気持ちを放棄してみます。「この子のダメな部分はこの子自身の問題であって、私の問題ではない」という心持ちに切り替えるようにすると、「こうしなさい!」と言うより「あなたはどうしたいの?」と言いたくなります。それに対して子どもは意見を言い、こちらも子どもより少し人生経験がある立場でシンプルに思うことを伝えれば、子ども自身の気付きを促すことができますよ。

ママが辛い感情を抱えてれば子どもにも伝わるもの。意識的に考え方を転換させて、人生の中で決して長くはない育児の時期を幸せに過ごしたいですね。

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この記事は「ケノコト」にも掲載しています。
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