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お正月をスタイリッシュでおしゃれに飾る『いまどきの、しめ縄飾り』

2018.12.23(sun)

今年も残すところあと少し。クリスマスや子どもの学校行事、忘年会など、年末は楽しいイベントが続きます。忙しさのあまり、年初めの用意は後回しになってしまいがちですが、お正月は年神様やご先祖様が我が家にやってくる大切な日です。
日本の伝統的な風習であるお正月飾り、最近では用意するご家庭が少なくなっているようですが、今年はお正月飾りをして、新たな一年を厳かな気持ちで迎えてみてはいかがでしょうか。
お子さんからの質問の「どうして飾るの?」にも答えられるようにしておきたいですね。洋風建築やマンションなどの伝統的な飾りが合わない家にも似合う、スタイリッシュなしめ縄の作り方も合わせてご紹介します。

お正月飾り

お正月飾りと呼ばれるものには、門松・しめ縄・玉飾り・鏡餅・羽子板などがあります。マンションや集合住宅など、玄関先に飾れないご家庭が増えてきた現代でも、伝統が色濃く残っている主なものが、門松、しめ縄、鏡餅です。

門松は、家の門の前に左右対象で置く飾りです。
おめでたい樹として根付いていた松を、門の前に設置します。しかし、アパートやマンションの場合などは設置したくても場所がないこともありますよね。そんな現代の暮らしに合わせて、小さな鉢に寄せ植えされている門松が販売されています。

門松よりも飾りが小さいため、現代の暮らしに取り入れやすいのが、しめ縄です。しめ縄の「しめ」は「神様が占める場所」を意味し、本来は神様がいらっしゃる全ての場所にしめ縄を飾る必要があるそうです。家に神棚があれば、神棚には必ず飾ります。次に門や玄関の扉です。家に入ってこようとする災難を防いで下さると言われています。厄除けの意味で台所や水回りになどにも飾りましょう。

鏡餅は、年神様へのお供え物として飾ります。
大小の丸形のお餅の上に、ダイダイの実を飾ります。最近では、プラスチック容器にお餅が入れられているものや、お餅を使わず完全にプラスチック製の鏡餅型の置物もあります。

飾る期間

お正月飾りは「松の内」と呼ばれる12月13日以降に飾り付けをします。
また、12月31日になって飾り始めるのは「一夜飾り」と呼ばれ、避けられています。29日も縁起が悪いとされているので控えましょう。クリスマスの終わった12月26日〜28日ごろまでに飾るのをオススメします。
飾る期間は、「松の内」の終わる1月15日まで飾るのが正式です。しかし現代では1月7日までで外すのが一般的になっています。地域によっては1月7日頃に外してしまうところと、15日頃までつけたままにしてある場所があります。

処分の仕方

お正月飾りは、1月15日の小正月に行われる〝どんど焼き〟で処分するのがよいでしょう。どんど焼きとは、正月飾りとして使ったものを一斉に集めて火にくべる行事です。地域の行事として行われる場合や神社にて神事として行っている場合もあります。
しかし、都合がつかずどんど焼きに参加出来ないという場合は、紙などに丁寧に包み、自治体の定めるゴミの処分に従って捨てるようにして下さい。

おしゃれに飾る『いまどきのしめ飾り』

お正月飾りについて書きましたが、伝統的な形にこだわりすぎると、かえって飾りにくくなってしまうこともあります。無理をせず生活に合わせて、できる範囲で年神様をお迎えることが大切なのではないでしょうか。
フラワーレッスンやショップでも、洋風の家に飾りやすい、お花のしめ飾りが人気になってきています。材料は100円ショップでも手に入るもので簡単に作ることが出来ます。

材料

・しめ縄
・水引
・お好みの造花
・縁起物(橙・裏白・扇・鶴・亀など)
・ハサミ
・グルーガン

作り方
しめ縄を土台にして、その上に重ねるように水引をグルーガンで接着します。
造花の茎など余計な部分はハサミでカットして、しめ縄の上に重ねてグルーガンで接着したら完成です。

大ぶりなアーティフィシャルフラワー(造花)を使ったお正月飾りは華やかになります。さらに、お花以外に縁起物や光物を飾ると一層お正月らしくなりますよ。
ぜひ、冬休み中のお子さんと一緒に作りながら、日本の伝統を伝えてくださいね。

文/フラワーデザイナー 大澤 明香
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この記事は「ケノコト」に掲載しています。
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