ママを楽しむ

メリハリがポイント『ママのじぶん時間の作り方』

2017.07.31(mon)

私はかつては会社員をしていましたが、現在は在宅で仕事をしています。会社を辞めたばかりの頃は家事と育児であっという間に時間が経ち、仕事時間の確保に苦労しました。「会社に行かない分の時間は、家事や育児を充実させつつ、当然、在宅の仕事にもあてられるだろう」と考えていましたが、甘かったと感じます。しかも、面倒くさがりで手際も悪い私。こんな私でも、近頃はなんとか自分の時間を作ることができています。

なぜ、時間がなくなるのか

会社を辞めてすぐの頃、新たな生活リズムを作る過程で、思うがままに家事育児をしていました。今まで放置していた所の掃除をしたい、料理もバランスを考えて品数を増やしたい、子どもの習い事や勉強も見てあげたい、家の中は常にすっきりさせたい。しかし、家のことをやりたいようにやっていたら、在宅の仕事をする時間が全くできません。こんなはずではなかった、と、立ち止まって考えてみました。会社にいたとき、定時で帰るために手際よく仕事をしていたはず。家事と会社の仕事、何が違うのか。

私の出した答えは「スケジュール管理」でした。会社では、スケジュールソフトを使って仕事を30分単位で管理していました。家にいると、ちょっとボーっとしたら30分はあっという間。家での私は時間を意識せず、ダラダラと家事をしていたのです。そこで7時半までに洗濯物を干し終える、10時までに掃除機終わらせる、というようなことを、あえて手帳に書いてみることにしました。家事の他、ランチやPCへ向かう自分の時間、子どもの相手をする時間も細かく入れておきます。すると、時間ぴったりとはいきませんが、行動ははかどり、次の作業の見通しもあるので、気持ちに余裕も生まれました。子どもに時間を使いたいので、学校から帰ってくる前には家事も仕事も終わらせておきたい、二人の子どものそれぞれの習い事の練習の相手なども行き当たりばったりでなく、きちんと対応したいという思いも、予定を立てるということで叶えることができました。

ただし、子どもからの「遊んで」要求ばかりは予定どおりにはいきません。それでもきちんと向き合いたいので、「○時○分までなら遊べるからね」と最初に伝えておくと、その間、親も子も真剣に遊ぶためか、たとえそれが15分程度だとしても子どもも納得して満足してくれます。

やっぱり早朝の時間がはかどる

人の頭が冴える時間帯は朝、という話はよく耳にします。子どもにも朝勉強をさせています。私の一日の予定を立てるときも、朝に重点的に家事の仕事を入れます。夜には面倒に感じることでも、朝のすっきりしている時間帯にはテキパキとやれるものです。もし寝起きの悪い朝でも、予定どおりにやろう、と自分に厳しく動くことで、結果的にすっきり目覚めて、その日も活動的に過ごせます。朝にPCに向かって一仕事、と考えたこともありますが、我が家の場合は子どもも早起きなので集中できないため、子どもの学校や幼稚園の時間帯が、「私専用」の時間帯です。

面倒くさがりママに「作り置き」はおススメ

手際の悪い私にとって、食事やお弁当の準備は時間を使ってしまう要因でした。作ることに時間がかかる他、メニューを決める、食材を買いに行く、調理器具洗い(食器は食洗機)、と、料理にまつわる事にかける時間が多いのです。自分のレパートリーが少ないので、いつもレシピを調べ、作る時もそれを見ながら。食材も2日に1度は買いに行く。休日に朝・昼・晩と料理すると、なんだか一日中キッチンに立っている気分。調理器具を使っては洗い、洗っては使い・・・。嫌気がさしてきた頃にたどり着いた方法は「作り置き」でした。面倒くさがりママ、料理苦手ママにはおすすめです。私は5日分をまとめて作ります。作る日の午前中はつぶれてしまいますが、一度作ればその後5日間は料理に頭を悩まされなくて済むのです。食材買い出しも計画的にできるので、時間もお金も節約になりました。レシピはスマホや本をいちいち見るのではなく、思い切って全て紙に印刷し、調理台の前にならべます。調理開始前にあらかじめ段取りを決めなければならないので、それが功を奏して以前より手際がよくなりました。何品もまとめて作る場合のフライパンは、薄味の料理ならキッチンペーパーでさっと拭くだけで次の料理に使え、同じような味付けなら洗わなくても大丈夫。洗うのは全て作った後の最後だけ。副菜の種類を多く作れば1食の品数も増えます。そしてなにより「今日の夕飯何にしよう」と悩むストレスから解放されることは大きいですね。

家の中の時間の流れ方は本人次第

家で過ごす時間の流れは、本人次第でスピードが変わります。スピードを速くするには、家事にかける時間を意識したメリハリが大事。短く済ますものは、がんばる。子ども相手にじっくり取り掛かりたいときも、終わりの時間は決めておいて、その分集中する。夜は無駄に遅くまで起きていないで、朝は早く起きる。こういった当たり前とも言えることを、きちんとしているか自分で確認し続けていくことが、「じぶん時間」を作るコツなのではないかと思います。

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この記事は「ケノコト」にも掲載しています。
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