ママを楽しむ

『年末年始は親子時間!』いつもできないことで向き合うチャンス

2017.12.29(fri)

家で家族と一緒の年末年始、どんな風に過ごしていますか?大人も子どもも、ついついテレビを見たりしてダラダラと過ごしてしまうと、驚くほどあっという間に終わってしまいますよね。
普段はそれぞれ忙しくしていますが、年末年始は一年でこの時期だけと言っていいほど、ゆっくり向き合える貴重な時間といってもよいかもしれません。あらためて少し意識することで、大人も楽しくて、子どもの成長にも有意義な過ごし方にしてみませんか。

親子でじっくり頭脳戦

頭を使うボードゲームやカードゲームは、子どもはみんな大好き。頭脳戦の遊びなら、大人自身も楽しみながら子どもの相手ができますよね。ところが家事などで時間に追われている日常では、じっくりと遊びの相手をする時間がなかなかとれないものです。最近人気の将棋も、勝負がつくまでには時間がかかってしまうので普段なかなかできません。こういう遊びこそ、年末年始に計画して時間をとって、親子で対決してみてはいかがでしょう。
将棋は先を読む力、論理的思考力を鍛えるゲームです。他にも「頭のよくなるゲーム」として売られている『アルゴ』や、世界各国で国際的な賞を受賞している脳トレゲーム『クアルト!』など、時間がかかるもの、ちょっと高度なものに挑戦するのも良いですよ。定番のトランプも、時間があるときだからこそ、いつもの「七並べ」や「大富豪」以外に、ルールを教える初めてのゲームに挑戦するのもいいでしょう。勝てるコツのヒントをちょっとだけ子どもに教えると、勝てるセオリーを自分なりに探そうと子どもは頭を使い始めますよ。

まとまった時間があるからこそ「いつもはしてあげられないこと」を

お絵かきが好きな子どもであれば、絵の具を「解禁」してみるのはいかがでしょう。絵具を使うのは準備と後片付けに手間がかかるので、普段なかなかやらせてあげられないものですよね。包装紙や梱包紙、使い終わった大きなカレンダーの裏紙など、画用紙よりも大きな紙を用意します。
子どもはいつも親と一緒に何かをしたい欲求があります。いつもは見守っているだけのママやパパが、子どもと一緒にあれこれ手をかけてひとつのものを完成させるのはきっと喜ぶことでしょう。

大きなジグソーパズルを完成させる、というのも「いつもはできないこと」のひとつです。ジグソーパズルはハマるとやり続けたくなるものですが、夕飯や勉強、寝るときには中断しなくてはなりません。それを置いておくスペースも必要ですから、ピースの多いものに手を出すには躊躇してしまうもの。年末年始ならば、きっと一気に完成させることができますよ。パズルをやっているときは、自然に会話も生まれて、自分の話をたくさん聞いてほしい子どもにとっては一石二鳥です。

お絵かきやパズルは、創造力や色彩感覚を刺激してくれるはず。子どもの知育にとって良いだけでなく、大人にとっては普段の雑事を忘れて集中することで良いストレス発散になるかもしれませんね。

あえてシンプルに「ゆっくり聞く、話す」。普段できていますか?

普段、忙しくて家事の片手間で子どもの話を聞いたり、最後まできちんと聞いてあげられていないと感じることはありまませんか。シンプルに、この際何もせず、親子でゆったりとお茶を飲んでおやつを食べながら会話をする、というのもいいかもしれません。子どもの話を思う存分に聞いてあげたり、親の子どもの頃の思い出話をしてあげたりしてみてください。子どもは親の、自分と同じ年頃の話には興味津々です。特に面白おかしい失敗談や、楽しいクラスメイトのエピソードなどには目をキラキラさせて楽しんでくれると思いますよ。
また、親にも自分と同じような子ども時代があったということを知ることは、自分も大人になって親になるのだということを自然に認識することになります。親子の会話は子どもの語彙力に影響すると言われていますから、この機会にとことん親子トークをしてみてください。

忙しい日々から離れて、少し時間に余裕が持てる年末年始。特別な旅行をしなくても、いつもできていないこと、してあげたいと思っていることをして子どもと一緒に過ごすだけで、子どもは大満足して、お互いにとって楽しい時間になるのではないでしょうか。子どもが小さい時期はあっという間に過ぎてしまいます。少しだけ意識を変えることで生まれる「向き合う」時間を、大切にしてくださいね。

文/ママトコライター
記事/ママトコタイム

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この記事は「ケノコト」にも掲載しています。
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