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片づけとは面倒臭いもの『整理整頓どこから手を付ける?』

2018.02.09(fri)

前回の記事(片づけ本を読むことではありません『片づけを始めるとき最初にする事は?』)で、片づけを始める時にまず最初にすることは「どんな暮らしがしたいのか」を決めて行くことですとお伝えしました。

あなたの理想の暮らしはみつかりましたか?

どんな暮らしがしたいのか決まったら、次はいよいよ片づけ作業に入っていきます。
「モノを出したら、片づける」ということは簡単なようにみえて、家事に育児に毎日忙しいと、片づけって面倒だと感じて後回しにしてしまいませんか。片づけサポートの仕事をしている私でも「やりたくないな~」「今日は疲れたから~」とそんな日があります。でも、面倒だからと先延ばしにばかりしておけないのも「片づけ」ではないでしょうか。日々の片づけを面倒なものにしないためには、整理整頓ができていることが大切です。今回はその整理整頓の基本と、どこから片づけて行くのが良いかお伝えします。

整理整頓とは?

「整理整頓」とひとつの言葉のように使われることが多いですが、まずは言葉の意味を考えてみましょう。「整理とは」、必要なモノと不必要なモノを区別し、不必要なモノを取り除くこと。そして「整頓とは」、必要なものを取り出しやすく・戻しやすくするために定位置を決めることです。まず最初に行う「整理」がしっかりとできれば、片づけが面倒だと感じるハードルはいっきに下がっていきます。
では「整理整頓」を3つのステップで進めていきましょう。

整理整頓は3つのステップで

どこを片づける時でも基本となる3つのステップをご紹介します。
1. まずは中のものを全部取り出してください。
2. 「必要なモノ」「不必要なモノ」と分けていきます。この時、どうしても悩むものが出てきます。そんな時は「迷うモノ」=「保留箱」を作っても大丈夫。
「不必要なモノ」だからと無理に捨てなくてはいけないと考えると、片づけが余計に面倒で辛いものになってしまいます。
3. 「必要なモノ」だけを良く使う場所に、「取り出しやすく・戻しやすく」配置していきます。

3つのステップの中でも一番大変なのが2番目の「必要なモノ」「不必要なモノ」「迷うモノ」に分けて行く作業です。ここでの仕分けでどれだけモノを減らしていけるのかによって、日々の片づけの面倒さが変わってくると言っても良いほど大切な作業です。

この仕分けの作業の時に、必ずと言っていいほど出てくる「もったいない」という言葉。この言葉が出てこなかった片づけサポートは今まで経験したことがありません。「高かったから」「まだ使うかも」などの気持ちから、もったいないから「保留箱」に入れる。これでは「整理」とは言えません。「保留箱」に入れていいのは主に「想いでの品」が中心です。1年以上使っていないものや今後も使う予定のないものは、思いきって処分しましょう。
本当の「もったいない」とは、いつまでも使われずにしまっておかれること。物は使われてこそはじめてその役わりを発揮します。整理する時はその事を忘れずに、本当に「必要なモノ」だけを残していってください。

クローゼットから始める片づけ

整理整頓の3つのステップが分かったら、次は片づけをはじめる場所です。
私がおすすめしているのは「クローゼット」から。毎日、生活していくうえで洋服は必ず必要なもので、着る頻度によって「着ているモノ」か「着ていないモノ」がはっきりするので、片づけ作業に弾みがつきます。「服はたくさんあるのに、着る服がない」そんな方はクローゼットを整理してみてください。

1.クローゼットの中にある服をすべて出す
ここで「過去1年間着ていない」「サイズが合わない」「傷んでいる」服などは処分の対象です。どうしても手放せないモノは「保留箱」に入れ、1年間あけずに着ることがなかったら処分していきましょう。

2.これからも着ていく服を季節ごとに分けていく
季節ごとに衣類を分けていきましょう。分ける目安としては「通年で着る服」「真夏にしか着ない服」「真冬の厚手服」「春夏の薄手服」「秋冬の薄手服」のこの5つ。
季節ごとに分けておくと、衣替えの時の負担も軽くなるメリットがあります。

3.使用頻度ごとに収納ケースを決めておさめていく
着る頻度の高いモノは「引き出しケース」と「ハンガー」へ。
使用頻度が低く軽いモノは「布製ケース」に入れて、クローゼットの高い位置に収納するのが適しています。次に使用頻度が高いモノのはパイプにかけ、「長い→短い」と長さを揃えてハンガー収納が適しています。その中でも普段使いの畳める洋服類などは「引き出しケース」を使い、ハンガー下の部分に収納していきましょう。そして、ハンガーもクリーニング屋のプラスチック製のモノはやめて種類を揃え、衣類を選ぶ時・片づける時のモチベーションをアップしていきましょう♪プラスチック製ハンガーは厚みもあるので、クローゼットの中でパイプに掛けられる本数も少なくなってしまうのと洋服の肩の部分が型崩れしやすくなるデメリットもあります。

子ども服は子ども自らお片づけ

家族が増えるほど整理整頓の量も増えていきます。会話ができ、自分でその日に着る服を選べるようになれば、お子さんでもクローゼットの整理整頓はできます。お子さんも巻き込んで一緒にやってみてくださいね。子どもの成長はとても早いですので、今年ぴったりサイズだった服は翌年には小さくなっています。もったいないと思わず、リサイクルショップに持ち込むかお知り合いに譲るなどしてクローゼットから出していきましょう。

次回は、「夫婦関係とお片づけ」についてご紹介していきます。

文/整理収納アドバイザー 河野 有起
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この記事は「ケノコト」に掲載しています。
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