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夫にも家事をしてもらうコツは?『夫婦関係とお片づけ』

2018.03.06(tue)

「脱ぎっぱなし」「出しっぱなし」…そんな「ぱなし夫」にイライラしてしまった経験はないですか?子育てママのランチ会などで「家の夫は何も手伝わないのよ~」という言葉をよく耳にしますが、男性・女性、または仕事に出ているのか専業主婦なのかに関係なく、結婚をしてひとつの家族になったからには、家事は家族で協力していくのが理想ではないでしょうか。今回はそんな「ぱなし夫」に家事をしてもらうコツをお伝えします。

育った環境の違いからくるズレ

結婚生活も長くなってくると、どうしてもラブラブな気持ちは冷めて相手を冷静な目で見られるようになり、生活習慣の違いや価値観、考え方の違いなどに目が行きイライラしてしまいがちです。特に子どもが小さく子育てに忙しい時などは、そんな気持ちになりやすいですよね。夫婦とは言え、育った環境が違えば生活習慣にも違いがでるのは当たり前なのですが、こんなことを感じたことはないでしょうか。

・家事は女性が行うものという考え方と夫婦平等で行うものという考え方の違い
・片づけができていると感じる完成度の違い
・モノの収納のしまい方の違い
・料理の好みの違い
・趣味の違い

これらはすべて育った環境の違いからくるものです。男性はキッチンに立つものではないという考えの両親の元で育てば、家事は女性が行うものと感じ、普段から家事は夫婦平等で行うものという考えの両親の元で育てば、何の抵抗もなく家事をするはずです。

相手を動かしたいなら「アイメッセージ」で伝えよう

育った環境が違うから家事をしてくれなくても仕方がないと諦めきれればいいのですが、大半の女性が旦那さんにも家のことをして欲しいと願っていると思います。でも、残念なことに部屋は勝手に片づかないですし、相手の行動や気持ちは簡単には変えられません。では、どう伝えたら家のことをしてくれるのか?
ガミガミ&イライラしながら、「脱ぎっぱなしにしないでよ」「出しっぱなしにしないでよ」と怒鳴っては逆効果。キツイ言い方をすればするほど、反感を買うだけで効果はありません。この違いに注目して伝えていきましょう。「私」を主語に、こちらの心の動き=感情を伝えるI(アイ)メッセージがポイントです。

例えば「脱ぎっぱなしにしないで片づけて」をI(アイ)メッセージで伝えると、「脱ぎっぱなしにしないでカゴに入れてくれると私は嬉しいな」に変えると、「私」の感情や考えを気持ちとして相手に伝えながら、それを聞いたあなたはどうしますか?と相手に考える余地があります。
I(アイ)メッセージは、相手に何かをして欲しい気持ちから生まれてくる言葉。相手が受けやすい言葉のボールを投げて、気持ちの良いコミュニケーションをとりましょう。

片づけが子どもに与える影響とは

両親が協力して家事をこなし、お互いを助け合う姿をみて育った子どもは、「家事とは夫婦で協力するもの」だと自然と感じて育っていきます。子どもは親の背中をみて育つと言われますが、「自分が育った家の環境」は子どもに多かれ少なかれ何かしらの影響を与えます。まずは親が子どもの手本となるように、夫婦で協力して家事を進めてみませんか。

次回は、「親が片づけられないと子どもへの影響はあるの?」についてお伝えいたします。

文/整理収納アドバイザー 河野 有起
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この記事は「ケノコト」に掲載しています。
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