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子どもへの影響はあるの?『親の片づけ習慣』

2018.04.09(mon)

整理収納アドバイザーとして片づけのサポートに伺うと、「私、お片づけが苦手でモノを捨てられないのですが、そんな環境で育った子どもはどうなるのでしょうか。やっぱり私と同じように、お片づけができない子になってしまうのかしら?」とお子さんのことを心配する声が聞こえてきます。今回は、親が片づけられないことが子どもへ影響するのかどうかについてお伝えしていきます。

散らかった部屋で育つとどんな影響があるの?

親が片づけられないことが子どもへ与える影響の前に、散らかった部屋で育つとどんな影響があるのでしょうか。最近テレビなどで目にすることがある、モノでいっぱいの部屋で生活している若い女性たち。彼女たちのお母さんが片づけが苦手かどうかは分かりませんが、モノでいっぱいの部屋で生活していくのは大変です。
まず、部屋がいつも散らかっていると、どこに何があるのか把握できず探し物が多くなり、段取りが悪くなったり忘れ物なども多くなったりします。そればかりかモノで溢れた部屋は色々なところに目がいき、集中力も発揮できないので勉強もはかどりません。事故やケガの原因となり、衛生面でも問題はあります。そして当たり前ですが、掃除機もかけられないのでダニやゴキブリといった虫の好む環境になり、喘息などを発症するきっかけにもなってしまいます。

親に似て片づけられない子どもになる?

実は、その可能性はあります!子どもは親の背中をみて、親の行動から学んで成長していきます。お片づけの仕方を教えてもらったり、自分で学んだりする機会がなければ、お手本になるのは親だけになります。親が片づけられずモノがいっぱいの環境で育てば、子どもはその環境が日常になってしまい、将来は片づけられない大人になる可能性が高いです。
食べ物の好みなどと違い、片づけが苦手なのは遺伝とは関係ありません。両親が片づけないと子どももそれにならって片づけなくなります。子どもの成長と共に友達を部屋に呼んだり、友達の部屋に遊びに行って片づいていない自分の家との違いを見たり、散らかった状態を恥ずかしいと感じるようになると親を反面教師にして片づけを始める子もでてきます。

子どもに片づけを教える簡単な方法とは?
大人になって家族を持ち、親からお片づけの仕方を学んでいないからとお片づけ教室に通って学ぶ方も多くなってきましたが、我が子に片づけができるようになってほしいと思うのならば、親自身が「片づいた環境」をお手本に見せて生活していくことが一番の近道です。モノの指定席を決めて、親子でしっかりと戻すことから実践していきましょう。
子どもの時は「面倒臭いなぁ」と反発していた子も、大人になって気づいたら、親と同じことをしていたというのはよく聞く話です。子どもが大きくなった時「自分が育った家」の環境は必ず影響してきます。どんな言葉や理論よりも「親が実際にやってきた片づけの行為」に勝るものはありません。口で教えるより親の背中を見せる。それが片づけをできる子どもに育てる一番の近道だと思います。お子さんに片づけができるようになって欲しいならば、お片づけが苦手な方も、是非できることろからはじめてみてくださいね。

文/整理収納アドバイザー 河野 有起
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この記事は「ケノコト」に掲載しています。
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