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子どもの英語力を伸ばしたい!『ことばを豊かに育てるヒント』

2018.07.11(wed)

小学校英語がはじまったけれど、うちの子ついていけるのかしら?もっと小さい頃からやれることはあるの?とお悩みのご家庭も少なくないのでは?子どもに英語を話せるようになってほしいと思ったら、まずは身近で簡単にできることから始めてみましょう。英語力を伸ばすための意外なヒントをお伝えします。

小学校英語が始まる前にやっておきたいこと

1.知っておこう!小学校英語
文部科学省によると、小学校の外国語活動は、音声を中心に外国語に慣れ親しませる活動を通じて、「言語や文化」について体験的に理解を深めるとともに、「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成」し、コミュニケーション能力の素地を養うことを目標として様々な活動を行うとしています。
更に、中学の外国語教育につなげるために、高学年では「語彙力」を養うことなどを目標にしています。(参考:文部科学省HP 及び『小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック』)
では、実際に小学校ではどのような授業がおこなわれているのでしょうか。

2.のぞいてみよう!英語の授業
ある日の、さいたま市の小学校1年生の外国語活動の様子をのぞいてみましょう。
ALT(Assistant Language Teacher)が指導。英語であいさつをして、英語の歌を歌いながら体を動かしたり、「立つ」「座る」などの簡単な単語を聞き取ってその通りに動いたり。じゃんけんやゲームも英語で親しんでいるようです。小学校低学年では、英語に触れ、楽しい!を引き出す内容が多くみられます。

中学年では、身近なことを題材にしてクラスメイトと会話をしたり、英語の歌などを歌ったりし、高学年になると、少しずつ書くことがはじまります。

そして、テキストの中に「英語劇」の項目を見つけました!桃太郎のお話の絵に合わせて、子どもたちが英語のセリフをつけて劇をするというものです。どんな様子なのか気になると思いますが、みんな意外と楽しんで取り組んでいます。

英語力を伸ばす近道ってあるの?

小学校で積極的に取り入れられてきている英語の授業ですが、我が子が英語の授業についていけるのか心配というのが親心。英語力を伸ばすために家でもできることがあれば取り組みたい方へ、ご家庭で簡単にできることをお伝えします。

英語も日本語も「ことば」です。話されている国が異なるだけ。その「ことば」を話す上で大切なことは大きく2つあります。

1つ目は「文化」。国が違えば「文化」も異なります。その「ことば」が話されている国の文化を知っておくと、英語(外国語)を習得する助けになるのです。
2つ目は「語彙力」。母国語での語彙力が外国語の語彙力の限界になるわけですから、日本語でなるべくたくさんの言葉を知っておくことが必要です。

その両方をお子さんと一緒に養う方法。それは、「絵本を読むこと」です。
私、英語で絵本なんか読めません!などと慌てる必要はありません。

図書館に行けば、日本はもとより世界中の絵本が日本語に訳されて並んでいます。絵本から、その国の文化や景色、歴史などを、絵と文章によって知ることができます。
何十年にもわたって、子どもたちが目をキラキラさせて聞いてくれる絵本は、日本語の文章としての価値もあります。どうぞ、長く読み継がれた絵本を選んで読み聞かせてみてください。

国語力は、すべての教科の強みにもなります。絵本を読み聞かせたことが、国語力の向上につながり、小学校高学年で登場する「英語劇」の表現として、まざまざと生きてくるわけです。

一朝一夕には身につかないコミュニケーション力

絵本を読んで聞かせることは、0歳からできる親子のコミュニケーションです。たとえことばが話せないお子さんにとっても、いつも忙しいお母さんやお父さんとの楽しいコミュニケーションの時間になります。
是非すぐに始めて、「もう自分で読むよ」と言われるまで続けてみてください。お子さんの健やかな心の成長が、コミュニケーション力を向上させるはずです。
英語の成績が良くても、コミュニケーション力がないと、せっかく勉強したことを発揮できません。一見遠回りで関係なさそうなことが、長い目で見ると線になってつながっていることがあるのです。

お子さんに英語を身につけてほしいと思った時がタイミング。いつもの絵本選びで海外の物語を選んでみたり、幅広い種類の絵本を読み聞かせてみたりと、お子さんと一緒に楽しみながら取り組んでみてくださいね。

文/こども英語 ラボ・パーティ テューター 阿部 徳子(あべ のりこ)
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この記事は「ケノコト」に掲載しています。
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