ママを楽しむ

子どものやりたい!を引き出す『夏休みのお手伝い』

2021.07.20(tue)

子どもたちにとって、待ちに待った夏休みが始まりましたね。時間の余裕がある夏休みは、普段出来ない経験をする良い機会だと思います。お子さんとの時間を楽しむ方法の一つとしても、積極的にお手伝いを取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回は年齢に合ったお手伝いの仕方や継続の方法などをご紹介します。

年齢に合わせたお手伝いで子どものやる気アップ!

さて、そもそもどうしてお手伝いをするのでしょうか。それは、お手伝いをする事により「自分も家族の役に立っている」という自覚が芽生えます。将来的に生きるための基本姿勢が身に付く良い方法だと思います。そして何より、子どもはまねっこが大好き!パパ、ママ、お兄さん、お姉さんの真似をしたいのです。その気持ちを活かして、どんどんお手伝いをしてもらいましょう。

・1歳前後~
使い終わった玩具をしまう。「ないな~い」と言いながら、大人と一緒に片付けると良いでしょう。
食べ終わったお菓子の袋をゴミ箱に捨てる。保育園では「先生のも捨ててくれる?」とお願いすると、得意げにやってくれるお子さんもいますよ。

・2歳~
食事前後にテーブルを拭く。スプーンやお箸をテーブルに並べる。ハンカチやタオルなどの小さい洗濯物をたたむ。きちんとたためなくてもそこは大目に見てあげてくださいね!

・3歳~
この頃から高度な事が出来るようになってきます。色々なお手伝いにチャレンジさせてみましょう。
ミニトマトのヘタ取り。トウモロコシの皮むき。野菜を洗う。玄関にある靴を綺麗に並べる。新聞を取ってくる。

・4歳以上~
食事作りにも挑戦させてみましょう。年長組の子は、お当番さんが給食のお米を研いでいる保育園もあります。これは、その日のお当番さんにしかできない特権で、責任感を持って当番の仕事に張り切って取り組んでいます。ご家庭では、月曜日は○○ちゃん、水曜日は△△くんというように、曜日を決めて行ってみてはいかがでしょう。お子さんが研いでご飯を炊いてくれた日は、パパにこっそりメールするのをお忘れなく!「今日のごはんいつもより美味しいね」の一言で、子どもの“やりたい”の気持ちが強くなるでしょう。夏休みが終わってもご飯当番が続くかもしれません。
その他保育園では、配膳、食後の床の雑巾がけ、花の水やり、ペットの世話など、積極的にお手伝いを保育に取り入れています。お手伝い後にキラキラご褒美シールと先生からの労いの言葉をもらう子どもたちの満足した笑顔が印象的です。

ただ、子どもの食事作りといっても何を作ったらよいのか、どのように進めたらよいのか迷ってしまいますよね。ここからは、保育園で実施しているクッキング保育を参考に、ご家庭でも出来るお料理のお手伝いを紹介します。

子どもも楽しく作れるオススメメニュー

・ホットケーキでパーティー
ホットプレートでホットケーキの生地を小さめに焼きます。その際、鉄板は非常に熱いので、十分に注意するよう必ず伝えます。
トッピングを数種類用意して、お友達を呼んでみてはいかがでしょう。バナナ・キウイをナイフでカット。みかん・パイン缶はザルで水分を切る。ホイップクリーム・チョコソース・ジャムなど、子どもたちが喜びそうなものを用意しておくとよいでしょう。
ホットケーキが焼けたら好きなものをトッピングすれば、オリジナルホットケーキの完成です!

・サラダ作りにも挑戦
サラダは子どもが作りやすいものの代表格。レタスは手でちぎれるので子どもたちが大活躍です。キュウリ、ハム、ミニトマトは包丁で切ります。包丁の練習として、切りやすいものから挑戦させてみるのも良いと思います。子ども用の包丁も市販されていますので、探してみるのも良いでしょう。ゆで卵の殻をむき、細かく切るなど、子どもの好きなものも取り入れてみてください。レタスの上に切った野菜、ツナやコーンをのせて、ドレッシングをかけたら出来上がり。
「今日は○○ちゃん特製のサラダです」と言って食卓に出したら、もう気分はチビッ子シェフ。ニコニコ笑顔で食が進むことでしょう。

・餃子も出来ちゃう
餃子のあんに入れる野菜をお母さんたちが細かく切ったら、子どもたちの出番!あんをこねて、皮に包むお手伝いをしてもらいましょう。
「あ、これは私が包んだのだ」「こっちは、お姉ちゃんのかな?」など、会話も弾み、好き嫌いも忘れてパクリとなるかもしれませんね。

その他、子どもが作りやすいものには、お好み焼き、カレーライス、白玉団子、サンドイッチ、おにぎりなどがあります。

どんなお手伝いでも始めは一緒にやって見せ、慣れてきたら一人でも出来るようになり、安心して任せられるようになったらいいですね。失敗してもしからず、手伝ってくれた事に感謝を込めて「ありがとう」の言葉を伝えましょう。何度かやっていくうちに子どももコツを覚え、もっとお手伝いをしたいという前向きな気持ちになると思います。夏休みだけで終わらせるのではなく、継続出来たら良いですね。

文/保育士 RYO
記事/ママトコタイム

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この記事は「ケノコト」に掲載しています。
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