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災害に備えよう!『家族を守る片付けと美味しく食べる防災備蓄』

2018.08.21(tue)

最近は地震や豪雨での被害も多く、災害に備える必要性を感じている方も多いと思いますが、あなたのご家庭では防災グッズ・防災用品などの用意はしていますか?以前、私のセミナーに参加してくださった方にアンケートをとった際には、17.6%の方しか備えはしていませんでした。全国各地で多発している自然災害は他人事ではありません。どんな時でもすぐに避難できるよう、普段からの準備が大切です。

災害時、安全に避難するために片付けるポイント

➀避難経路をふさがない
家の中には普段なに気なく使っているモノでも、災害時には危険になるモノがいっぱいあります。特に家族の行き来が頻繁にあり、いつも誰かがいる可能性が高いリビングには、「テレビ」「観葉植物」「収納家具」などがありますが、これらは揺れと同時に転倒したり飛んできたりして、避難の妨げになります。
そこで大切なのが、家具の移動と固定です!特に背の高い家具は、万が一倒れたときに避難経路をふさがない位置に配置してあるかの確認と、移動できないモノは「突っ張り棒」「粘着シート」「固定フック」などを使い、倒れない工夫が大切になります。そして、床に出しっぱなしになっているモノがあれば速やかに片付けましょう。災害時に踏めば、転倒の原因にもなりかねません。

➁高い所に重いモノを置かない
普段つかう出番の少ないモノほど高い場所にしまいがちですが、たとえ転倒対策をしていても、家具の上にモノを置いていたら意味がありません。そして地震の揺れで扉が開き、飛び出してくる可能性もあります。重いモノ・割れやすいモノほど収納場所を下の段へ移動させましょう。

美味しく食べながら賞味期限切れをおこさない備蓄法

防災用品のなかでも特に管理が難しいのが、食品のストックです。多くの方が買ってくることで安心してしまい、その後はしまいっぱなし。気がついたら「賞味期限が切れていた!」というパターンをよく耳にします。
そんな時におすすめなのが「ローリングストック法」。日常の食品を多めに買い、食べながら切らさずに買い足すという行為を繰り返し、常に新しい食品が備蓄される方法です。この方法なら高価な防災食を買わなくても、普段から口にしている食品で準備ができます。基準としては「常温保存が可能なモノ」「そのまま食べられるレトルト食品・加工食品」「賞味期限が一年程度」「日常生活を維持するための最低3日~1週間の備蓄」です。食品以外にもカセットコンロ(製造から10年が使用期限。コンロ側面に西暦2ケタと月で記載)やカセットガス(製造日から7年が使用期限。ガス底に記載)も忘れずに準備しておきましょう。

7日分の備蓄セットと防災袋はどこに置く?
・「7日分の備蓄セット」
ローリングストックで用意してある備蓄は、1日分ごとにファイルボックスや箱にいれて1ヶ月に1セット食べ、買い足しながら消費していきます。災害時はこれをすべて持ち出すと言うわけではないので、置き場所よりも期限を切らさず消費して買い足して行くことが大切です。忘れがちな方はキッチン近くに置き、カレンダーに食べる日を記入しておきましょう。

・「防災袋」
備蓄セットと違い、防災袋はサッと取って逃げられる場所に置いておかなければなりません。各枕元と玄関の両方に用意しておけば、どちらかは取って逃げられる可能性があります。袋に入れる中身は避難することを優先に考えて、ラジオ・懐中電灯・水(1人500mlでも十分)・救急セット・常備薬などを中心にします。食べるモノをいれるのであれば防災袋には長期保存ができ、調理なしで食べれる防災食がおすすめです。

備蓄と防災袋は別々に考え、出先で災害に遭遇した時のために、鞄の中にも「水・携帯電話の予備バッテリー・メガネやコンタクトの予備・手軽に食べられる物」ぐらいは用意しておくと安心です。

いつ起こるかわからないのが災害。大切な家族を守るため、生活の一部として災害対策を取り入れることで、無理なく継続して行きたいですね。

文/整理収納アドバイザー 河野 有起
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この記事は「ケノコト」に掲載しています。
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