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七五三のお参り『ご機嫌に幸せに写真を記録するコツ』

2018.11.01(thu)

イベントが目白押しの秋。その中でも大きなイベントが七五三です。親戚の皆さまも楽しみにしているお祝い事ですが、中には都合が付かず同行できない方もいらっしゃいますよね。そんな方のためにも、そしてご家族の記録のためにも、当日のお写真はしっかりと残しておきたいものです。

楽しい思い出にするには

まず何よりも、主役が終始ご機嫌でいてくれる事が大切です。そもそもお子さんにとって、慣れない着物を着ることはストレスになりがちです。そんなストレスの原因を少しでも取り除いてあげるのがポイントです。

・草履は「履きにくい」もの
みなさんも浴衣を着た時に、下駄で足が痛くなった事はありませんか?子どもも同じなのです。着替えてすぐに草履を履かせてしまうと、足が痛くなったり、転びやすくなったり、移動に時間が掛かる原因になります。そんな時は、草履以外の靴を用意して、移動時に履き替えるだけでも楽になりますよ。伝統を守りつつ、お子さんの負担を減らすことを優先してあげましょう。

・時には草履も諦めることも
子どもが草履を履きたがらないケースもあります。対策としては、着物に合う靴を選んで持っていくこと。意外と黒い革靴やブーツは女の子の着物に似合いますし、無理に草履を履かせなくても、絵になるお写真が撮れます。

・空腹対策には
途中でお子さんのお腹が空いてしまうことも想定できますね。チョコやおにぎりは、着物を汚してしまう可能性が。その時は食べやすく溶けにくいものを持っていきましょう。おすすめなのはラムネです。軽いので持ち運びも便利ですし、万が一食べこぼしてしまっても被害は少ないですよ。

どんなお写真を撮影したら良いの?

忘れがちなのが主役の後ろ姿です。男の子の羽織は、背中に模様が入っていることも多いですし、7歳の女の子にとって七五三は、“初めて大人の帯を締めるお祝い”という意味もあるので、帯も撮影してあげましょう。撮影するタイミングは神社に到着してすぐの時間帯。時間が経つと着物が着崩れていく可能性があります。着崩れる前に、大切なお写真を残しておきましょう。

どこで撮影したら良いの?

つい、お賽銭箱の前に立って撮影してしまいますが、一般の参拝者の邪魔にもなるので避けた方がよさそうです。そして、この場所は太陽が眩しい可能性が高いのです。記念のお写真なのに、眩しくて目が細い写真に。では、なぜこの位置は眩しいのでしょうか?

・本殿は南向き?
実は、多くの神社の本殿は東か南を向いて建っているのです。古くより“天子南面す”と言われるように、御所などは南、つまり太陽の方角を向いていました。諸説ありますが、それに合わせて神様も同じように南を向くことが多いようです。本殿が南に向いて建っている以上、お賽銭箱の前に立つと太陽が目の前にきてしまうのは当たり前のことですよね。

・少し離れて並んでみよう
では、どうしたら眩しくないお顔で撮影できるのでしょうか?それは太陽が目の前に来ない場所で撮影をすること。太陽が頭の後ろに来てしまうと逆光写真で仕上がりが暗くなるので、できれば太陽はご自身の斜め上あたりに来る場所で撮影するのがおすすめです。本殿より離れた場所だと、自由に動くことができますし、本殿の斜め横から撮影すると、屋根や建物全体の雰囲気もわかるお写真になりますよ。

いかがだったでしょうか?ほんの少しの事前準備とちょっとした工夫だけで、素敵な七五三のお写真が撮れるようになると思います。たいせつなお祝いの1日、楽しくお過ごしくださいね。

文/カメラマン シカマキ(佐藤 真希)
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この記事は「ケノコト」に掲載しています。
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